河合塾大学受験科 実戦シリーズのテストゼミ

こんにちは。今回はそろそろ河合塾の大学受験科で始まってくる実戦シリーズについて。実戦シリーズは基本的にテストゼミということになりますが、実際にどのような内容が扱われ、どのようなテストが行われるのかという事はあまりイメージがつかない科目もあるでしょう。今回は、実際にどのようなテストが行われ、どのように予習や復習をしていくと効率が良いのかということを、科目ごとに書いていきたいと思います。

英語

英語は、英文法・語法と英文読解がセンター対策のテストゼミになります。つまり、今まで受けていた授業うちの半分がセンター対策テストゼミになるということです。とは言え、実戦シリーズは2講しかありませんのでセンター対策テストゼミも4講しかありません。そこまで多くはありません。さらに、トップレベルのクラスになってくるとセンター対策のテストゼミを授業では使わないクラスもあります。特に東大・京大クラスは、センター対策テストゼミを自習用問題として講師作成の解答を配り、講師が自ら教材を作成して講義で扱うというクラスが多いようです。

残りの、英語表現と長文読解(大学別クラスの場合は、大学別テキスト)は、テキストに対応したテストゼミとなります。じゃぁ、英文法・語法と英文読解はテキストに対応したテストゼミがないのかというとそうではありません。センター対策のテストゼミの後に、それぞれのテキストに対応したテスト前にもついています。正直なところ、英文法・語法と英文読解のテストゼミはそんなに難しくありませんでした。英語表現のテストゼミもそんなに難しくありませんでしたが、とても良い問題が揃っていると感じました。大学別テキストの実戦シリーズについては、基本的にはテキストとほぼ変わらないと思って良いでしょう。他の大学の問題を改題したり、オープンの過去問を使ったりしています。

英語の予習と復習ですが、テストゼミですので予習は基本的に必要はありません。その分復習に時間をかけるといいと思います。テストゼミという特性を活かして、実際には解けるんだけれどもテストでは解けなかった問題を特に丁寧に復習すると良いのではないでしょうか。もうこの時期になれば、勉強方法も人に言われて変えるような生徒は少ないと思うのでこれ以上書きませんが。

ちなみに当然と言えば当然ですが、Tテキストと標準テキストではテストゼミは異なるものになります。どのように異なるか、詳しくはわかりません。

数学

数学も英語と同様、1週間のうち2コマがセンター対策のテストゼミとなります。

Tテキストの場合、数学のセンター対策テストゼミは、英語とは違いセンター試験の数学の形式が丸ごと扱われることになります。60分間のテストを行うという前提でテストが作成されています。60分間のテストゼミにしては、分量はそこそこ多く、分量はさることながら難易度が高いと感じます。このテストは、基本的には全統マーク模試の過去問を使っており、全統マーク模試の中でも正答率が低かったものを中心に扱っているそうです。詳しい解答解説が配布されます(生徒に配布用の正式な解答がある)。講師によって解説は異なりますが、基本的には全てを解説すると言う講師は少ないように感じます。実際にどのような戦略で進めていくと効率が良いのか、あるいは特定の問題に焦点を当て、その問題を解く時間を短縮するためにはどうすればいいのかと言うことを解説してくれたりします。Tテキストの授業を受けている生徒にとって、センターレベルの問題を解説まで読んで中身が理解できないと言う事はほとんどあり得ませんからね。

一方標準テキストの場合ですが、センター対策を意識しながらもそこそこ簡単な問題も扱われることになります。センター試験を重視しない、私立大学を志望する生徒も意識したテストゼミになっています。標準テキストのセンター対策テストゼミは正直あまり難易度は高くないので、センター試験で8割以上を目指したいというのであればこのテストゼミを確実にマスターする事は当然で、その上で自分で問題集などを用意して練習を積む必要があるかと思います。

一方、残りの二次試験対策のテストゼミですが、基本的には2題構成になっています。こちらについては、基本的には完成シリーズのテキストと同じような問題が出されていると思って問題ないかと思います。

国語

国語については、完成シリーズのテキストと同じような問題が、少し分量を減らして出されていると思えば良いでしょう。一部のテキストでは、完成シリーズのテキストが2題構成になっていました。そのようなテキストは基本的には、テストゼミでは同じような重さの問題が1題のみ出されます。

理系のクラスでは基本的には、完成シリーズはテストゼミとなっています。理系のクラスの生徒にとっては、完成シリーズのテストゼミがそのまま続くような感じです。

国語に関しては、復習の仕方はそんなに変える必要ないかと思います。予習の負担が減ると言うイメージでいいと思います。当然講師は「予習の負担が減る分復習に時間を回せ」と言うかと思いますが、実際にギリギリのラインでやっている受験生からしたら予習の負担が減る、それで終わりという感じです。


今回取り上げなかった理科と社会については、基本的には完成シリーズのテキストと同じようなレベルの問題が出されることになります。完成シリーズのテキストを、時間制限を設けて解くような形になるので復習の仕方が変わる事はあまりないと思います。