物理 苑田尚之先生の講義
こんにちは。今回は僕が受験生のころ習っていた物理の苑田尚之先生について。苑田先生の講義を受けたいと思っておられる方も多いと思いますので参考に。
ちなみに僕は対面で授業を受けていました。
まず、めちゃくちゃ延長します。
後ろに授業がない場合、大体90分の授業なら最低60分は延長します。90分の授業を120分ほど延長し、180分やったこともありました。
延長しているとはいえ、内容は濃いのでなかなかこっちとしてもしんどいです。
延長のことはおいておいて、実際の授業の内容ですが…
授業自体は理論的な解説が一番重たいです。某T予備校では演習の授業もあるそうですが、苑田先生の本量が発揮されるのは理論の解説です。問題演習を通して理論を教えてくれることもあります。
理論自体はかなりレベルが高いですが、本質から教えてくれるため、それなりの気力があればちゃんとついていけると思います。むしろ、理学部や工学部を志望するのであれば、こういった理論的な講義を受けておいた方が大学に入ってから役立つと思います。
対面授業では、「対称性とは何か」というところから始まり、微積分の基本的な考え方を通して物理学の基礎に入ってきます。ベクトル解析の知識も一部使いますが、「こんなことが大学に入るとあるよ」という程度で、大学の内容に入るわけではありません。
少し勘違いしている人がいるかもしれませんが、あくまで大学の内容を扱うのではなく、大学で詳しく教わるような物理学の体系をもとに、高校物理で必要となる法則を丁寧に確認していくといった感じ。特に物理学そのものに興味がある場合、非常に体系的な講義で聞き入ると思います。
力学では、微積分の概念から始まって運動方程式へ入っていきます。ここの流れが非常にスムーズ。そして、そこから一体的に「運動量」と「運動エネルギー」の理論へ入っていきます。
熱力学・波動も理論的体系に基づいて授業をします。ただ、高校物理の範囲ですので、ここは正直、苑田先生の本量が発揮されるところではない。
電磁気学は、まずマックスウェル方程式から始まります。といっても、マックスウェル方程式そのものを扱うのではなく、その概説をし、基礎を固めるといった感じ。マックスウェル方程式の、式自体は使わずもそれに基づいて解説していきます。
原子の分野は、個人的には一番本領が発揮されるところだと思います。古典物理学(力学や電磁気)からの発展を、理論的・歴史的両側面から解説します。どうしてそういう考え方が生まれてきたのかがわかるので、理解が深まります。大学に入って、量子化学や量子力学でやる内容を高校でやるのですが、教科書は正直暗記だけになっています。苑田先生はここをしっかり解説します。
こういった感じで、あくまで高校物理の範囲を、大学以降の内容も見据えて解説してくれます。ただし問題演習は自分でしっかりしていく必要があります。
もう一度書きますが、対面で受けられる方は延長するのでそこは注意しておきましょうね。
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