大学1,2年生向け物理学専門書「ファインマン物理学」
大学に入って物理学を学びたいけれど、どんな物理の専門書を使えばいいのだろうか・・・ 実際に書店に行っても多くあって、学習の中心とすべき専門書はどれかわからない・・・
なんて僕も最初は思いました。そこでいろいろとネットで調べたり、ときには本屋で数時間にわたって立ち読みしたりして自分の学習の中心となる専門書を探しました。その結果、僕は結局前々から名前は聞いたことがあったファインマン物理学シリーズ(岩波書店、5巻)に行きつきました。
ファインマン物理学は僕の大学入学後の学習の大黒柱のようなもので、これを中心として他に枝葉としていくつかの参考書・演習書を使っています。ファインマン物理学を実際に購入して使用していますが、本当にこれを選んでよかったと思っています。今回はそんなファインマン物理学をご紹介します。
ズバリ、ファインマン物理学のどんなところがオススメ?
ズバリここからですが、ファインマン物理学は数式を使った処理ばかりではなく、物理学的なものの考え方を習得することに重点が置かれています。ここがオススメする第一の理由です。
そして何より、ファインマン物理学はカルテク(カルフォルニア工科大)で行われたファインマン教授の 1,2年生向け講義を録音して書き起こしたものです。ですから、あたかも2年間の講義を実際に受講しているかのように読み進められるので進めやすいのです。講義を書き起こしたからこそのリズムもあり、数式がたくさん書かれた本とは一線を画しています。当然、単なる書き起こしではなく、本として扱いやすいように一部改変されているようです(実際この作業に大変苦労したとのことがはしがきに書かれていました)。
高校レベルからそのままファインマン物理学を使用しても大丈夫?
はい。大丈夫です。ただし、それなりの覚悟が必要であることも確かです。
先ほども書いたように、ファインマン物理学は数学的処理より物理学的な考え方を身に着けることに重点を置いています。したがって、素直に読んでいけば順番に理解していけることでしょう。
しかし、残念ながら高校までで物理が暗記であるという前提に立ってしまっている人には難しいでしょう。公式をただひたすら暗記するような勉強が、ほとんどの大学入試では通用してしまいます。しかし、はそのようなものではありません。僕は幸いにも、前に記事にした苑田尚之先生(河合塾)のもとで講義を受けることができ、そのような考えには至りませんでしたが。
ただし、逆に言えば高校で物理は暗記科目だと教わったのならば、それを払しょくする機会でもあるでしょう。大学以降の物理学ではこのような考え方が重要ですから、是非とも果敢に立ち向かうことをお勧めします。
物理学の専門書の選び方の基準は?ファインマン物理学以外の参考書は?
僕は、オススメの物理学専門書は?と聞かれたらファインマン物理学を勧めます。しかし、当然のことですが、いろいろな参考書を自分の目で見て考えるのが良いに決まっています。
僕個人としては、本屋で立ち読みしてみてなんとなく聞いたこともあるな~くらいの参考書を選ぶことを勧めたいと思います。専門書というものはそう簡単に読み進められるものではなく、知らないことばかり書いてあると全然何を言っているかわからないからです。
あくまで僕個人の独断と偏見に基づくお勧めの参考書を挙げてみました。実際に自分で本屋に行ってみて考えるのがいいと思います。
実際に読み進めている最中なので、また加筆出来たらしたいと思います!
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