理科基礎の問題集~生物基礎の参考書・化学基礎の参考書~
実際に受験生を指導していると、理科基礎は何をやればいいか分からないという生徒が意外にも多いです。理科基礎は暗記が中心になりますので何をやっても点数は取れるだろう、ということが学校の先生方の意見のようです。しかし、実際に書店に行ってみると、理系生向けの参考書ばかりでなかなかいいものが見当たらないんですよね。
そんな悩みを抱えている受験生のために今回はズバリ、これがオススメという参考書を取り上げていきたいと思います。迷っている受験生は是非とも参考にしてください。
理科の学習法について
これは僕の経験から言えることです。すべての受験生に共通することではありませんので、自分のやり方があるならそれを実践してもらえればいいと思います。
理科はどの科目においても、根本的な理解は演習によって得られるものなのではないかと考えています。当然、元々出来る人というのも一定数いまして、そういう人にどうこう言うつもりはありません。しかし、おそらくいろいろと迷ってこの記事にたどり着いた人たちには、基礎を理解したら残りは演習をする、ということを考えてほしいです。ただし、基礎をおろそかにして演習しまくれば良いということとは意味が違いますので注意してください。僕自身がオススメする理科の勉強法を参考までに紹介しておきます。
- 基本事項を読んである程度理解する。
- 問題に取り組んでみる。
- 問題に手が出ていないと感じたら、基本事項を見ながら解いてみる。ただし、見ながら解くというだけではなく、何が自分に足りていないかを意識する。
- 答え合わせをする。
- 問題点を洗い出す(なぜ解けなかったのか、の整理)
- 解き方を確認する(どうしたら解けるようになるのか、の整理)
- この問題を通して理解したことをほかの問題に応用できるようにする(この問題から何を学んだのか、の整理)
化学基礎
文系生の多くは化学基礎を使うと思います。多くは化学基礎+生物基礎だと思いますが、これは学校によって違いがあるようです。地学基礎を取るという生徒も一定数いるようです。ただし、化学基礎は受験で使う人が多いと思うので順番に見ていきたいと思います。
オススメ①「文系のための分野別 センター化学基礎」
化学基礎の参考書として僕が一番に勧めるのは、「文系のための分野別 センター化学基礎」という参考書です。
先ほど書いた勉強法を想定すれば、この参考書が最もオススメということになります。要は、基本事項を読んである程度理解、それを基に問題を解いて自分の弱点を洗い出すという勉強にはもってこいだと思います。
オススメ②「センター試験攻略 化学基礎の総演習」
続いてお勧めするのが「化学基礎の総演習」という問題集。この問題集は、「化学の新研究」などで有名な?悪名高い?卜部さんの著書です。
個人的には新研究はあまり好きではありません。ただし、新演習は使っていました。理由は、問題集うんぬんというより、やはり実際に問題を自分の手で解いて自分の弱点を分析することが重要だと思ったからです。卜部さんの著書は問題数が多く、それにある程度の解説がついているのでそれを使って問題演習し、自分専用のまとめノートなどを使って自分の弱点・正しい考え方を分析、ということをやっていました。
この問題集も「化学の新演習」と同様で、問題数が多いです。実際に手を動かして自分の参考書などで確認、解けなかったところなどを自分の参考書やノートにまとめていくという使い方が効率がいいと思います。
センター試験 化学基礎の点数が面白いほどとれる本
続いてオススメするのが、「面白いほどとれる」シリーズ。橋爪先生の著書です。
橋爪先生は、トップレベルの生徒にも人気ですがそれより化学が苦手な生徒にも人気です。化学が苦手な生徒には何が不足しているかがわかっておられるのでしょう。
この本は問題はそこまでついていません。解説が中心となっていますが、その解説がさすが橋爪先生、かなり丁寧で分かりやすいと思います。基本事項が危うい受験生はこれを使うといいのではないでしょうか。
ただし、最初にも言った通り、理科は演習があって点数が取れる人が大半です。なので、他の問題集などを使って演習も積んでいきましょう。
生物基礎
最後に生物基礎の参考書の紹介です。僕は物理+化学で受験をし、受験が終わってから生物にかかわるようになったので少し視点が違うかもしれません。しかし、これは分かりやすい!と思ったので是非とも紹介したいと思います。
センター試験 生物基礎の点数が面白いほどとれる本
生物基礎も「面白いほどとれる」シリーズはオススメです。
こちらは覚えるべきところを明確にしつつ、理解すべきところを丁寧に解説しており、使いやすいかなと思いました。こちらも最低限の演習問題は付いていますので、演習問題もフル活用して生物の点数に繋げていってください。
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